【日本昔ばなし】菊と葱の話
みなさんこんばんわ、こんばんわ。
この二日間風邪をひいて寝込んでました、どうも二児父です。
風邪・・誰もが一度はひいたことがあると思います。
そして、そんな風邪を治すためには、実にいろいろな方法かありますね。
抗生物質や熱冷ましを飲む・・
頭を冷やす・・
とにかく汗をかいて寝る・・
その中でも異彩を放つ方法として、「民間療法」があります。
そして、誰もが耳にしたことのある民間療法・・
そう尻にネギを入れるという行為。
この正気を疑う行為に僕は興味をひかれ、その云われについて少々調べてみました。
以下、江戸時代の文献『大衆長屋万手記』第四節の中より抜粋。
その話を分かりやすく物語調にしたためてみましたので、ご覧ください。
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時は江戸時代初期。
あるところに小兵太という若者がおったと。
この小兵太、たいそう変わり者でな。
壁のシミを弟と言い張ったり、ひよこに好きな子の名前をつけてその子に産んだ卵を食べさせようとしたりと、サザエさんの堀川のような奇行ばかりしておったそうな。
当然、村の者たちも小兵太を避けるようになり、半ば村八分のような状態になっていたんだと。
ある時、小兵太が熱を出し倒れてしもうたそうな。
しかし人との交流がうすい生活だったため、だれも気づいてくれんかったと。
やっとの思いで村のもんに伝え、何とか村の医者を呼んでもらったところ、彦助という中年の村医者が来てくれたんだと。
ぐったりとした小兵太の体を、くまなく診察する彦助。
と、流行り病の風邪と判断したんだと。
しかし小兵太は一文無しの貧乏人のため、高価な薬を使うことができなかったんだそうな。
と困り、部屋の中を探してみると、そこには一本のネギが。
と、ネギをたべさせようとするが
と、ネギは食べないと小兵太。
ええっ、じゃあどうして家にネギがあるんだぁい?と聞きたくなった彦助だったが、そこは大人。ぐっとこらえ、どうしようか・・と考えたそうな。
ところでこの彦助、実はたいそうな男色でな、男の病人を見つけては菊の門をいじくることが大好きだったんだと。
先程から小兵太の菊が気になって気になって仕方がないこの彦助。
ハッと、ある考えが閃いたそうな。
下からネギを入れても効果があるんじゃあないかぁい・・?
狂気に満ちた彦助は、流れるような手つきで小兵太の菊に椿油を塗っていく。
怯える小兵太の菊に容赦なくメリッ・・メリッ・・、と音を立ててネギが入っていく。
「ンアアァアァァーッ!!」
小兵の絶叫がこだまするが、何やら小兵太、ただならぬ不思議な気持ちになってきたんだと。
ンッ・・ンンッ・・!
と、頭の中は何が何やらわからんようになってしもうて、もうどうでも良かんべと、彦助に身を預けたんだと。
菊散りぬ 後には葱の 華が咲く 句:彦助
世にも恐ろしい光景が広がっていたが、なんと風邪の病魔はどこぞへ吹き飛んでいき、すっかり具合は良くなったそうな。
この評判を聞きつけた村のもんたちは、次々にネギを尻に挿していっては極楽浄土を味わっていったんだと。
そしてその噂はなんと三代将軍徳川家光の耳にも伝わり、殿様も尻にネギを挿したという話じゃ。
こうして、「風邪をひいたら尻にネギを挿す」という方法は日本中へ広がり、親から子へと代々伝えられていったそうな。
めでたしめでたし。
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※この話はかなり脚色をしていますが、本当にただの創作話です。全て暇つぶしの妄想ですのでご了承ください。彦助って誰だよ。
ちなみに尻にネギをいれると、ネギの薬効成分硫化アリルで粘膜が荒れます。
絶対にやっちゃダメだよ!
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